メートル/フィートコンバーター

システムを使っていると、普段使いなれない単位の数値に出くわすことはよくあります。そんな時、簡単に知っている数値に変換できたらいいのにと感じたことがあるのではないでしょうか？メートルとフィートの変換をしたい時、いちいち手計算するのは大変ですよね。このメートル/フィートコンバーターがあれば、分数計算が苦手な人でも簡単に変換作業が可能です。

このコンバーターでは四捨五入したい位や端数の設定を選べます。作業効率を格段に上げてくれるお役立ちツールです。

メートルからフィートへの変換

このコンバーターは、メートル/フィートの相互変換をとても楽にしてくれます。しかし、たとえ便利な計算機があったとしても計算方法の原理を知っておくと大きな助けになります。

メートルをフィートやインチへ手っ取り早く変換するには換算表も役立ちます。

それでは、1メートルは何フィートでしょうか？メートルをフィートへ換算するために表を見てみましょう。

メートルからフィートへの換算表

• 1メートル= 3.28084フィートまたは3フィート と \$3 \frac{3}{8}\$ インチ

• 2メートル= 6.56168 フィートまたは6フィート と \$6 \frac{3}{4}\$ インチ

• 3メートル= 9.84252フィートまたは9フィート と \$10 \frac{1}{8}\$ インチ

• 4メートル= 13.12336 フィートまたは13フィート と \$1 \frac{1}{2}\$ インチ

• 5メートル= 16.4042 フィートまたは16フィート と \$4 \frac{7}{8}\$ インチ

• 6メートル= 19.68504 フィートまたは19フィート と \$8 \frac{1}{4}\$ インチ

• 7メートル= 22.96588 フィートまたは22フィート と \$11 \frac{9}{16}\$ インチ

• 8メートル=26.24672 フィートまたは26フィート と \$15 \frac{9}{16}\$ インチ

• 9メートル= 29.52756フィートまたは29フィート と \$6 \frac{5}{16}\$ インチ

• 10メートル=32.8084 フィートまたは32フィート と \$9 \frac{11}{16}\$ インチ

その他に、単位換算係数を使う方法もあります。この係数を数値に掛けたり、あるいはこの係数で数値を割ったりすることでもう一方の測定単位に変換した時の数値を求めることができます。

メートルをフィートに変換する公式は下記のとおりです:

1メートル = 3.28084フィート

1メートルをフィートにするには 3.28084を掛けます。3メートルをフィートにする場合、計算は次の通りです:

3メートル × 3.28084 = 9.84252フィート

計算の結果がフィート単位での数値となります。

この公式は小数点で表された数値の変換にも使えます。例えば、2.5メートルをフィートにする場合、計算は次のようになります。

2.5メートル × 3.28084 = 8.2021フィート

この公式はあくまでも近似値であり、精度の高い測定には適さない場合があります。より正確な計算を行うには、のようにより細かく算出された係数を使用します。

1メートル = 3.280839895フィート

フィートからメートルへの変換

フィートをメートルへ変える際の換算値は0.3048です。

1フィート = 0.3048メートル

ある測定値をフィートに変える場合、 0.3048を掛けます。

もし10フィートの物があるとしたら、10に 0.3048を掛け、答えは 3.048メートルとなります。

インチをメートルへ変換する

このような変換に使用する係数は次の通りです。

1インチ = 2.54センチ

1インチ= 0.0254メートル

コンバーターの使い道

このコンバーターは、日常で様々な単位を扱う人たちの役に立つツールです。

グローバル化が進んだことにより、私たちが馴染みのないものを目にする機会は増えました。例えば、アメリカに住む人たちはインペリアル単位(インチ、フィート)に慣れています。しかし、他の国ではメートルやセンチが一般的で、その国の品物を取り寄せてみると見慣れない単位が書いてあったなんてことがあるかもしれません。

グローバルな企業で働き始めると、慣れない単位で計算をする場面に直面することがあるかもしれません。

また、海外の映画を見ている時にも同じことが起こり得ます。自分が知らない単位を使ったサイズ表現が出てきたら、それが実際どれくらいの大きさなのか理解できません。

フィートとメートルの変換が必要になるようなシチュエーションは数えきれないほど存在します。その時に備え、メートル/フィートコンバーターを用意しておくと非常に便利です。

例えばアメリカからヨーロッパへ引っ越したあなたが、新しい住まい探しでリビングルームの部屋の大きさを見ているとします。部屋の大きさは 4 × 6 メートルだと書いてありますが、インペリアル単位に慣れているとこれがどれくらいの大きさなのかすぐに見積もることができません。

換算式や計算機を使えばすぐに部屋の大きさを把握することが可能です。

4メートル × 3.28084 = 13.12336フィート

6メートル × 3.28084 = 19.68504フィート

例えばヨーロッパのモンテネグロへ観光へ行ったと想像してみてください。目的地はコトル湾から見える山の上のサン・ジョバンニ要塞です。地元の人たちによると、要塞は標高1200メートルの高さに位置するそうです。さて、フィートにするといくつになるのでしょうか？こんな時こそ公式やコンバーターが役に立つのです。

1200メートル × 3.28084 = 3,937.008フィート

これが今までに上ったことのある山の中で一番高い山ではないとしてもがっかりしないでください。数字よりも大切なのは、美しい風景を見てあなたがどう感じるかです。

別のケースでは、例えばあなたがインドネシアに住んでいるとします。あなたはアクションカメラ用の防水エクステンションポールをアメリカから取り寄せようとしていますが、商品カタログには長さが17～40インチと記載されています。普段使いなれているメートルやセンチの単位でこの長さを知りたい時、いったいどう計算すればいいのでしょうか？

17インチ × 2.54 = 43.18センチ

40インチ × 2.54 = 101.6センチ

さて、ちゃんとした長さが分かったのでこのポールを使って問題なく水中撮影ができますね。

メートル法を使用する国とインペリアル単位を使用する国

主要な測定単位としてメートル法を正式に採用していない国は世界でアメリカ、リベリア、ミャンマーだけです。ほとんどの国はメートル法を基本とした国際単位系 (SI) を採用しています。

ミャンマーとリベリアに関してはメートル法とインペリアル単位を併用していますが、両国とも完全にメートル法へ切り替えるために移行を行っています。

つまり、アメリカのみがインペリアル単位を使い続けている国なのです。

インペリアル単位を生み出した英国でさえ、どちらの単位も使われています。一部ではメートル法が採用されていますが、マイルを使う習慣も残っています。その他にも、パイントやマイル毎ガロン、ポンドといった単位も日常的に使われています。

カナダ、インド、南アフリカ、オーストラリアなど旧英国連邦の国々でもインペリアル単位を使う風習が残っています。これらの国の人々は身長や体重をインペリアル単位で表現することがあります。

インペリアル単位の短い歴史

古代の人々が作るものがより複雑になるにつれ、寸法を測るシステムが必要になりました。その時に誕生した単位の多くが体の一部を使ったものでした。

エジプトの例では肘を使った「キュビット」という測定方法が作られ、この単位の実際の長さは 44.4から52.92センチの間でした。

キュビットは、肘の曲がるところから中指の先端までを測定します。古代エジプト人たちはこの方法を使って建築物や、なんとピラミッドの大きさまで測っていたのです。

ローマ人も手や足を使った測定方法を持っていました。古代ローマでは足を使ったペスという単位が使われており、足は指16本("digitus")、12インチ("unciae")または手のひら4枚("palmus")といったように分割されました。また、歩幅の単位である"gradus"は2.5フィートに等しい長さでした。また、エジプト人が開発したキュビットも測定に使用されていました。

メソポタミアでは指、足、キュビット、歩幅などを基準とした単位が使われていました。

古代中国では、人の足の長さをchi(尺)と呼んでおり、それを10分割したものがcuns (寸)。寸は親指の長さを表す単位です。

インペリアル単位の起源は古代にまで遡ります。しかしながら、中世になるとより標準化された測定方法が作られ広まっていきました。

ローマ帝国の影響が残る中世時代では、多くのヨーロッパ諸国でローマ帝国の測定方式を使っていました。しかし、ローマ帝国が崩壊して封建制度が台頭すると、各地の権力者が独自の単位を制定していきました。

12世紀、1100～1135年の期間王座に就いたイングランド王ヘンリー1世は、イングランドにおけるインペリアル単位の発展に寄与したことで有名です。ヘンリー1世はヤードを含め、より一貫した基準の確立に一役買いました。

インペリアル単位を代表する単位の一つであるヤードは、王の鼻先から腕を伸ばした時の手の親指の先までを測った距離と定義されました。

18世紀、イギリス政府は国内で使用されている測定システムを近代化するため貿易委員会を設立しました。貿易委員会の目的は貿易と商業の監督ですが、その中には貿易・通商をよりスムーズにするため計測システムの標準化や簡素化も含まれていました。

理事会の努力の結果、イギリス政府は1824年に度量衡法を成立させました。この法律が制定されたことでインペリアル単位が標準的な測定尺度としてイギリス全土で使用されるようになり、ヤード、ポンド、オンスが基準として使用されました。

1824年に制定されたイギリスの度量衡法は、この国の測定の歴史において重要な節目となりました。この法律によってインペリアル単位がイギリスの正式な測定法として確立され、大英帝国での使用がさらに確固たるものになったのです。

しかしながら、広く普及していたにもかかわらず、正確さに欠ける、単位の変換が複雑であるなどといった点からインペリアル単位には批判が寄せられるようになり、使用単位をメートル法に切り替える国が増えていきました。

メートル法の導入

メートル法が本格的に普及し始めたのはフランス革命の頃でした。1790年、フランス科学アカデミーは、自然現象や物質を基準とした新しい測定法を開発するために度量衡委員会を設置しました。

委員会はメートルとキログラムを基準とした10進法を提案し、メートルはパリを通る子午線に沿って北極から赤道までを測った時の長さの1千万分の1に相当する距離、キログラムは水1リットル分の質量と定義されました。

1795年、フランス政府はこの新しいメートル法を正式に採用しました。それに続き、ベルギーやスペイン、イタリアなどの国でもメートル法が採用されました。

1875年になると、メートル条約により国際度量衡局(BIPM)が設立され、国際的な計量標準の維持と各国間の尺度の調整を行うことになりました。19世紀初頭にはすでにほとんどのヨーロッパ諸国でメートル法が使われるようになっていました。

1960年、キログラムとメートルはBIPMが開発した国際単位系(SI)に置き換えられました。当時のSIにはメートル、キログラム、秒、アンペア、ケルビン、モル、カンドの7つの基本的な単位が含まれていました。

この国際単位系のおかげで物理的な計測を行う統一された方法がもたらされ、特に科学者たちの間では国境を越えたコミュニケーションや協力が容易になりました。また、より正確で信頼性の高い測定・予測を行うことができるという点でも国際単位系は人々の役に立っています。

今では国際単位系は世界中で広く使われており、ほとんどの国で標準的な測定システムとなっています。使用用途も多岐にわたり、科学的な研究や国際貿易、そして日常生活でも欠かせない存在です。

アメリカでのメートル法

歴史上、アメリカがメートル法を採用するかもしれない時期がありました。1875年に開催されたメートル条約会議に代表を送り、1866年にはメートル法の使用を正式に認める法案が可決されたのです。

1975年、アメリカではメートル法への自主的な移行を求めるメートル法転換法が成立しましたが、この法律には期限がありませんでした。その結果、アメリカではそれまで慣習的に使われていた単位がそのまま残ることとなりました。

アメリカでも科学の分野ではメートル法が受け入れられており、アメリカ出身の物理学者達を相手にするときにメートルをヤードへ変換する必要はありません。また、アメリカ内で国際的に活躍する多くの産業も使用単位をメートルに切り替えています。

ところで、アメリカで使われている計測方式はよくインペリアル単位と呼ばれますが、これは正確な呼び方ではありません。

帝国(インペリアル)で使われていた方式と現在アメリカで使われている単位系は少し違うのです。どちらもガロン、クオート、パイント、オンスを体積の単位として使っている点は共通していますが、アメリカで使われている数値の方が元祖帝国方式のそれよりも微妙に小さいのです。

しかし、メートル法が採用されている国でも日常的にインペリアル単位が用いられることはよくあります。ジーンズのウエストや丈を表すサイズはインチです。また、スクリーンやモニターなど対角線の長さを表す時もほぼすべての国がインチを用います。自転車のタイヤも直径をインチで表す国が多いです。

まとめ

私たちの住む世界はますますグローバル化が進んでいます。メートル/フィートコンバーターは、国際的な環境で長さの測定に携わる人たちの役に立つツールです。

このコンバーターを使えばあっという間にメートルとフィート、インチ間の変換が可能です。建築、建設、エンジニアリングなど、数値を扱う分野で仕事をする人たちには欠かせません。コンバーター以外にも、この記事で紹介している公式を使って計算することも可能です。

このコンバーターの実用例は建設や不動産の現場だけではありません。例えばオンラインショップから服を買ったり海外の商品を仕入れたりといった日常的な場面でも活躍します。

このコンバーターは、仕事でメートルやフィート、インチなどの単位をよく使う人たちに欠かせないツールです。